ウルトラ久しぶりに行った永山のブックオフはとても面白かった
風呂、飯。飯は冷やし中華風素麺。
3時半頃、片付ける元気もなく出る。
本当は久しぶりに分倍河原のBOに久しぶりに行こうかと思ったが、面倒になって、面倒*ならと思って永山のBOに超久しぶりに行った。
*なぜ面倒かというと乗り合いバスに乗る必要があるからだ。
本日の収穫
(1)最相葉月『セラピスト』2014年・新潮社。……筆者については『絶対音感』以来必ず読まねばと思い入手はしてきた。そのきっかけが、河合隼雄と中井久夫に自らカウンセリングを受けたという本書である。要するにこの医薬品は効くのかということを自ら治験しようとする医学者の姿ににて、一行もまだ読んでないが感銘を受けた。この論者は信頼に耐えうる、と。余談だが、最相さんとわたしは多分同学年です。
(2)最相葉月『仕事の手帳』2014年・日本経済新聞社。……同上。
(3)穂村弘『蚊がいる』2013年・メディアファクトリー。
(4)穂村弘『君がいない夜のごはん』2011年・NHK出版。
(5)穂村弘『もうおうちへかえりましょう』2004年・小学館。
(6)角田光代・穂村弘『異性』2012年・河出書房新社。……以上4冊穂村本である。ホムラの世界を堪能するしかない。
(7)辻原登『闇の奥』2010年・文藝春秋。……辻原さんは以前『森林書』の書評をお送りすると丁重なご返事を寄せられた。きっちりと評価したい作家の一人だ。
(8)村田沙耶香『星が吸う水』2010年・講談社。……『朝日新聞』連載のコラムで筆者の面白さを発見した。
(9)柴田友香『わたしがいなかった街で』2012年・新潮社。……加藤典洋の卓抜な、復元話体をテーマとする柴田論を読んで。
(10)長嶋有『安全な妄想』2011年・平凡社。……長嶋有は恐らくBOで手に入る限りのものは全て読んでいる。
(11)加賀乙彦『雲の都 第五部 鎮魂の海』2012年・新潮社。……う~ん、あと第二部と第四部をゲットせねば。
(12)筒井康隆『繁栄の昭和』2014年・文藝春秋。……ま、ツツイさんです。
(13)富岡幸一郎『作家との一時間』1990年・日本文芸社。……今は「亡き」日本文芸社の「本格文芸書」シリーズの一冊である。シリーズの消滅は残念と言うしかない。このシリーズの新刊は、新潮社の、かつてあった「純文学書き下ろし特別作品」にも匹敵する内容だった。両シリーズの刊行をどれほど待ちかねたであろうか。もって瞑目すべきである。
(14)田中未知太郎『哲学談議とその逸脱』1986年・新潮選書。……田中先生ともきちんと対話しなければならない。
ところで、家に読みきれないほどの書籍があるにも関わらず、なぜ古書店巡りをするのか。以前、わたしは、それを狩りの一種だとしたが、それはそういう意味においても博打、ある種のルーレットなのである。つまり、われわれはそこにある種の驚きを求めているのだ。
実際、今回はアントニオ・タブッキなどの白水社のuブックスシリーズを探しに行ったのであるが、全く意に相違して全く別のものを掘り出してくる始末だ。
だから面白い。
村田沙耶香について、永山について、缶珈琲について、これらは別稿で触れる予定だ。
🐔
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