〈善悪〉の解体
■ 連続対談。
■ 宗教思想・現代社会。
■ 2014年5月7日読了。
■ 採点★★★☆☆
『最後の親鸞』で提示された〈善悪〉そのものを解体させた親鸞の思想像の具体的な「石」(躓きの石? 試金の石? )こそがオウム事件に他ならない。
このような現実的な展開があってこその「親鸞論」であるべきだ。
必ずしもタイトルどおりの「オウム事件の解決」になっているわけではないが、この事件の本質的な部分を明瞭に照らし出している。
ありうべき姿は聞き手が芹沢ではなく、吉本と対立している論者との対論であるべきだった。とりわけこのような実際的な論題については。
・ 〈死の視線〉20
・ 新しい〈善悪〉の基準34
・ 制度外の宗教者74
・ ボードリヤールの死後の世界85
・ 幽霊が核実験する86
・ 「ヨブ記」103・174
・ キルケゴール『反復』103
・ 宗教→倫理133
・ 〈善悪〉は何かに対する善であり悪だから、〈深さ〉とは関係ない134
・ 三木成夫『胎児の世界』153
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