📚読書ノウト📚 🌾穂村 弘を読む🌾
穂村弘、三作一挙読了!
穂村弘『にょっ記』・『にょにょっ記』・『鳥肌が』
■穂村弘『にょっ記』
2006年3月10日・文藝春秋。
■1,238円(税別)。
■(偽)日記・エッセイ集(ユーモア)。
■装画・本文イラスト フジモトマサル。
■装幀 名久井直子。
■141ページ。
■2021年3月終り頃再読了。
■穂村弘『にょにょっ記』
2009年7月25日・文藝春秋。
■1,333円(税別)。
■(偽)日記・エッセイ集(ユーモア)。
■装画・本文イラスト フジモトマサル。
■装幀 名久井直子。
■178ページ。
■2021年3月終り頃再読了。
■採点 ★★★☆☆。
■穂村弘『鳥肌が』
2016年7月14日・PHP研究所。
■1,500円(税別)。
■エッセイ集(ユーモア)。
■絵 えつこミュウゼ。
■装丁 祖父江慎+藤井瑶(cozfish)。
■248ページ。
■2021年4月7日読了。
■採点 ★★☆☆☆。
前二者は要するに、日記を装ったミニ・エッセイ。新聞の社会面の片隅にある四コマ漫画のような感じ。なくても誰も困らない(失礼)が、あると心がほんわかする。いや、むしろ、少なからぬ人々がまず開いてクスっと笑う、というようなノリだろう。
実際には小説誌『別冊文藝春秋』に連載されたものだが。
わたしは両方とも二読目なのだが、内容については全く覚えていなかった。いや、それでいいのだ。
今は亡きフジモトマサルさんのイラスト*と装幀家の名久井直子さんのブックデザインも素晴らしい**。
*超極端に言うとフジモトマサルの絵が見たくて買っている読者もいるのでは?
**手書きの日付の数字は名久井さんのアイデアなのだろうか?
『鳥肌が』というのは文字通り、「不安」とか「恐怖」、「恐れ」などのビビりについて書かれた連作エッセイ。
例のごとく、穂村さんのエッセイには特に何か得るものがあるわけではない。
が、この手の、特に意味はないけど何だか面白いエッセイの存在はとても重要だと思う。この問題は、これとしてどこかで論ずるかも知れないが、論じないかも知れない。まー、そんなものだ。
本作について強いて言うと、ときどき出てくる、本職の短歌の引用の下りは、いささか調子を崩すので、やるならやる、やらないならやらない、で統一した方がよかったかも。
えつこミュウゼさんのイラストがまさに「こわい」。
祖父江慎さんと藤井瑶さん(cozfish)が独特(?)の装丁で花*を添えている。
*表紙の人物のイラストに鳥肌の押し(つまり、鳥肌)がしてあるとか、スピン(栞)が3本のピンク色の糸だったりとか。
🐥
2021/04/16 20:05
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