構成に難あり
加藤典洋『文学地図――大江と村上と二十年』
◼️加藤典洋『文学地図――大江と村上と二十年』2008年12月25日・朝日選書。
◼️文芸時評集・中篇評論集(現代日本文学)。
◼️2019年9月3日読了。
◼️採点 ★★☆☆☆。
編集上の問題ではあるが、構成に難がある。言うなれば時評の短さから来る深度と中篇評論の深度が異なることによって、水圧のズレがあり、どうにも居心地の悪さを感じる。
いっそのこと分けた方が良かった、と思う。恐らく多くの未刊行の書評があるはずなので、時評はそれと合わせると良かった。
後半の評論はいずれも未成熟の印象を持つ。その分かさを足せばよかった。
いずれも力作揃いなので残念である。
ほかにも何点か論及したい点があるが、一旦ここまで。
🦉
2019/09/03 23:59
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