グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860年7月7日 - 1911年5月18日)は、主にオーストリアのウィーンで活躍した作曲家・指揮者。交響曲と歌曲の大家として知られる。
交響曲・管弦楽曲
■交響曲第1番ニ長調(1884-88) - ジャン・パウルの小説に由来する副題『巨人』は、最終的にマーラー自身により削除されている。
■交響曲第2番ハ短調(1888-94) - 独唱(ソプラノ、アルト)と合唱を伴う。広く知られる副題『復活』は、マーラーによって付けられたものではない。
■交響曲第3番ニ短調(1893-96) - 独唱(コントラルト)、合唱と少年合唱を伴う。
■交響曲第4番ト長調(1899-1900) - 独唱(ソプラノ)付。独唱は第4楽章で歌われる。
■交響曲第5番嬰ハ短調(1901-02) - マーラー絶頂期の作品。
■交響曲第6番イ短調(1903-04) - 広く知られる副題『悲劇的』は、マーラーによって付けられたものか不明。中間楽章の配置(演奏順)には、今なお議論がある。
■交響曲第7番ホ短調(1904-05) - 第2、第4楽章『夜曲(Nachtmusik)』に由来する『夜の歌(Lied der Nacht)』という通称は、後世のものであり、マーラーおよび作品には無関係である[57]。
■交響曲第8番変ホ長調(1906) - 独唱(各8声部)、2群の合唱、少年合唱付と大オーケストラのための。『千人の交響曲』という名でも知られるが、これは初演時の興行主であるエミール・グートマンが話題づくりのために付けたものであり、マーラー自身はこの呼び名を認めていない[58]。
■交響曲イ短調『大地の歌』(1908) - 独唱(テノール、コントラルトまたはバリトン)付、最後の歌曲としての分類もある。
■交響曲第9番ニ長調(1909)
■交響曲第10番嬰ヘ長調(1910) - 未完成。デリック・クックらによる補作(完成版)あり。
声楽曲
■カンタータ『嘆きの歌』(Das klagende Lied, 1878-80)
■歌曲集『若き日の歌』(Lieder und Gesänge, 1880-91) - 全3集14曲
■歌曲集『さすらう若者の歌』(Lieder eines fahrenden Gesellen, 1883-85) - 全4曲
■歌曲集『少年の魔法の角笛』(Des Knaben Wunderhorn, 1892-98) - 全12曲
■リュッケルトの詩による5つの歌(Rückert-Lieder, 1901-03) - 全5曲
■歌曲集『亡き子をしのぶ歌』(Kindertotenlieder, 1901-04) - 全5曲
その他の作品
■ピアノ四重奏曲断章 イ短調(1876) - ウィーン音楽院に在籍していた頃の室内楽曲。1973年に再発見されている。
■交響的前奏曲ハ短調(1876頃) - 偽作とみなされることが多い。ブルックナーの管弦楽曲・吹奏楽曲も参照のこと。
■交響詩『葬礼』(Todtenfeier, 1891) - 本来、交響曲第2番の第1楽章の初稿である。
■花の章(Blumine, 1884-88) - 本来、交響曲第1番の第2楽章として作曲されたが、1896年の改訂で削除された。
オペラ
以下の3曲のオペラはいずれも完成されず、そのまま破棄(もしくは紛失)している。
■『シュヴァーベン候エルンスト』(Herzog Ernst von Schwaben, 1875-78)
■『アルゴー船の人々』(Die Argonauten, 1878-80)
■『リューベツァール』(Rübezahl, 1879-83)
編曲作品
■ウェーバー:オペラ『3人のピント』の補筆
原曲は1820年から21年にかけて作曲されたが未完成に終わったため、作曲者の孫にあたるカール・フォン・ウェーバーがマーラー(当時26歳)に補筆を依頼し、1887年に完成された。補筆版の初演は1888年にライプツィヒの市立歌劇場でマーラーの指揮により行われている。
■ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調『ワーグナー』
1878年に原曲を4手ピアノ用に編曲したもの。
■ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55『英雄』・第5番 ハ短調 作品67『運命』・第7番 イ長調 作品92・第9番 ニ短調 作品125『合唱付き』
交響曲第9番の第1楽章や第3楽章にトロンボーンを取り入れている。
■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番『セリオーソ』
原曲を弦楽合奏版にしたもの。
■シューベルト:交響曲第8番ハ長調『ザ・グレート』 D944
■シューベルト:弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』
原曲を弦楽合奏版にしたもの。
■シューマン:交響曲全曲
近年ではリッカルド・シャイーがこの編曲版を全曲録音している。
■J.S.バッハ:管弦楽組曲(1909年)
原曲の第2番と第3番のなかから5曲を選び、新しい組曲の形式へと編曲したもの。
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2018年5月4日□
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