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2017年3月24日金曜日

ちょっと怖かった。   穂村弘『にょっ記』『にょにょっ記』

ちょっと怖かった。 
  
穂村弘『にょっ記』『にょにょっ記』 





■穂村弘『にょっ記』2006年3月・文藝春秋/2009年3月10日・文春文庫。 
■穂村弘『にょにょっ記』2009年7月・文藝春秋/2012年1月10日・文春文庫。 

■エッセイ集。 
■2017年3月22日、23日読了。 
■採点 ★★☆☆☆ 

 ちょっとずれている感じがかなりすごい。4コママンガを読んでいる感覚に近いが、それよりもっとシュールかもしれぬ。今は亡きフジモトマサルさんの素敵なイラストが涙を誘う。 

 昔の雑誌などの古本ネタは不要かとも思った。 

 全くどうでもよいが、本書は日記の体を取っているが、各項目毎に何月何日というところが、あたかも鉛筆で手書きしたかのように日付が打たれているのだ。実はこの2冊はいずれも古書店で購入したので、元の持ち主が読んだ日付をわざわざ書き入れたのかな、と最初思っていた。それほどその書き文字は下手なのだ。 
 しかし、クリスマスイブ・ネタの日付が12月24日となっており、これはそういうデザインなのだと初めて気づいた次第である。 
 ちょっと怖かった。 
 つまり、そこまで考えて日付を入れている読者がいることに。いや実際にはいないのだが、穂村弘のファンならやりかねない、とも思った次第である。う~む。 


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