若年の頃から悪人呼ばわりされてきた。それを言うならお前らこそ悪人だと声を大にして今こそ言いたい。教師や同級生や、あるいは母親や父、あるいは親族、上司、同僚あらゆる人々に反問したい。 なにをもってわたしのことを悪人と言うのか。むしろあなたたちこそ悪人ではないのか、と。
しかしながら、それは云えない。なぜならばわたし自身が自身のことを悪人だとよく分かっているからだ。
この世で、全く悪に手を染めない、純粋無垢の人間などいるのだろうか。
しかし、この物言いは白夜で鶏を探したり、闇夜で鴉を呼び交わすのに似ている。
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