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2021年12月8日水曜日

ショスタコーヴィチ 作品一覧

 

ショスタコーヴィチ 作品一覧




 

 

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(ロシア語: Ru-Dmitri Dmitrievich Shostakovich.ogg Дмитрий Дмитриевич Шостакович ドミートリイ・ドミートリイェヴィチ・シャスタコーヴィチ; ラテン文字転写の例: Dmitrii Dmitrievich Shostakovich, 1906925日(ロシア暦912日) - 197589日)は、ソビエト連邦時代の作曲家。交響曲や弦楽四重奏曲が有名である。

シベリウス、プロコフィエフと共に、マーラー以降の最大の交響曲作曲家としての評価がほぼ確立され、世界的にも特に交響曲の大家と認知されている。また、弦楽四重奏曲においても秀逸な曲を残し、芸術音楽における20世紀最大の作曲家の一人である。ショスタコーヴィチの音楽には暗く重い雰囲気のものが多いが、その一方でポピュラー音楽も愛し、ジャズ風の軽妙な作品も少なからず残している。

当初、体制に迎合したソ連のプロパガンダ作曲家というイメージで語られていたが、『ショスタコーヴィチの証言』が出版されて以後、ショスタコーヴィチには皮肉や反体制、「自らが求める音楽と体制が求める音楽との乖離に葛藤した、悲劇の作曲家」というイメージも加わった。

 

 

交響曲

交響曲第1番 ヘ短調 作品101925年)

交響曲第2番 ロ長調 作品14「十月革命に捧ぐ」(1927年)

交響曲第3番 変ホ長調 作品20「メーデー」(1929年)

交響曲第4番 ハ短調 作品431936年)

交響曲第5番 ニ短調 作品471937年)

交響曲第6番 ロ短調 作品541939年)

交響曲第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」(1941年)

交響曲第8番 ハ短調 作品651943年)

交響曲第9番 変ホ長調 作品701945年)

交響曲第10番 ホ短調 作品931953年)

交響曲第11番 ト短調 作品1031905年」(1957年)

交響曲第12番 ニ短調 作品1121917年」(1961年)

交響曲第13番 変ロ短調 作品1131962年)

交響曲第14番 ト短調 作品1351969年)

交響曲第15番 イ長調 作品1411971年)

 

弦楽四重奏曲

弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 作品491938年)

弦楽四重奏曲第2番 イ長調 作品681944年)

弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 作品731946年)

弦楽四重奏曲第4番 ニ長調 作品831949年)

弦楽四重奏曲第5番 変ロ長調 作品921952年)

弦楽四重奏曲第6番 ト長調 作品1011956年)

弦楽四重奏曲第7番 嬰ヘ短調 作品1081960年)

弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 作品1101960年)

弦楽四重奏曲第9番 変ホ長調 作品1171964年)

弦楽四重奏曲第10番 変イ長調 作品1181964年)

弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品1221966年)

弦楽四重奏曲第12番 変ニ長調 作品1331968年)

弦楽四重奏曲第13番 変ロ短調 作品1381970年)

弦楽四重奏曲第14番 嬰ヘ長調 作品1421973年)

弦楽四重奏曲第15番 変ホ短調 作品1441974年)

弦楽のためのレクィエム 作品144bis(原曲は第15番)

 

管弦楽曲・吹奏楽曲

スケルツォ第1番 嬰ヘ短調 作品11919年)

主題と変奏 変ロ長調(1922年)

スケルツォ第2番 変ホ長調(1924年)

タヒチ・トロット(1928年)

E・ドレッセルの歌劇『コロンブス』のための2つの小品(1929年)

ジャズ・オーケストラのための第1組曲(1934年)

5つの断章(1935年)

ジャズ・オーケストラのための第2組曲(1938年)

荘厳な行進曲(1941年)

バレエ組曲第1 - 4番(1950 - 53年)

祝典序曲(1954年)

ノヴォロシースクの鐘(1960年)

ロシアとキルギスの主題による序曲(1963年)

交響詩「十月革命」(1967年)

交響的哀悼前奏曲(1967年)

ソヴィエト民警の行進曲(1970年)

インターヴィジョン(1971年)

「緑の工場」のための序曲

2つの前奏曲(アルフレート・シュニトケ編曲)

 

協奏曲

ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品351933年)

ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 作品1021957年)

ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 作品77(99)1948年)

ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 作品1291967年)

チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 作品1071959年)

チェロ協奏曲第2番 ト短調 作品1261966年)

 

室内楽曲

弦楽八重奏のための2つの小品 作品111927年)

チェロ・ソナタ ニ短調 作品401934年)

ピアノ五重奏曲 ト短調 作品571940年)

ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 作品81923年)

ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品671944年)

ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品1341968年)

ヴィオラ・ソナタ ハ長調 作品1471975年)

弦楽四重奏のための2つの小品(1931年)

ヴァイオリン・ソナタ(1945年に着手したが未完)

チェロとピアノのためのモデラート

3つのヴァイオリン二重奏曲

ハープ二重奏のためのポルカ 嬰ヘ長調

3つの小品

 

オペラ

鼻(1928年)

大きな稲妻

オランゴ(1932年)

ムツェンスク郡のマクベス夫人(1934年)Op.29

賭博師(1941年)

カテリーナ・イズマイロヴァ(1963年) - 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の改訂版。Op.114

 

オペレッタ

モスクワ・チェリョームシキ(1958年)Op.105

 

合唱曲

オラトリオ「森の歌」(1949年)

カンタータ「わが祖国に太陽は輝く」(1952年)

混声合唱のための無伴奏合唱曲十の詩曲(1951年)

バラード「ステパン・ラージンの処刑」(1964年)

反形式主義的ラヨーク

 

声楽曲

日本の詩人の詞による6つの歌 作品211928年) オーケストラ伴奏版あり

プーシキンの詩による4つのロマンス 作品46 オーケストラ伴奏版あり

歌曲集「ユダヤの民族詩より」 作品79 オーケストラ伴奏版あり

レールモントフの詩による2つのロマンス 作品84

エフゲニー・ドルマトーフスキーの詩による4つの歌曲 作品86

プーシキンの詩による4つのモノローグ 作品91

エフゲニー・ドルマトーフスキーの詩による5つのロマンス 作品98

スペインの歌 作品1001956年)

風刺 作品1091960年)

自作全集への序文とその序文についての短い考察 作品123

アレクサンドル・ブロークの詩による7つの歌曲 作品127

マリーナ・ツヴェタエワの詩による6つの歌曲 作品143 オーケストラ伴奏版あり

ミケランジェロの詩による組曲 作品145 オーケストラ伴奏版あり

 

バレエ音楽

黄金時代(1930年)

ボルト(1931年)

明るい小川(1935年)

お嬢さんとならず者(1962年)

 

映画音楽

新バビロン 作品181929年)

女一人 作品261931年)

黄金の丘 作品301931年)

呼応計画 作品331932年)

司祭とその下男バルダの物語 作品361935年)

愛と憎しみ 作品381934年)

マクシムの青年時代 作品411935年)

女友達(1935年)

マクシムの帰還(1937年)

ヴォロチャーエフの日々(1937年)

ヴィボルグ地区(1938年)

友人たち(1938年)

偉大なる市民第1部(1937年)

銃を取る人 作品501938年)

偉大なる市民第2部 作品551939年)

おろかな子ねずみ 作品561939年)

コルジンキナの冒険 作品591940年)

ゾーヤ 作品641944年)

素朴な人々(1945年)

若き親衛隊 作品751948年)

ピロゴーフ(1947年)

ミチューリン 作品781948年)

エルベ河の邂逅 作品801948年)

ベルリン陥落 作品821949年)

ベリンスキー(1950年)

忘れがたき1919年(1951年)

偉大な川の歌・ユニティ 作品951954年)

馬あぶ 作品971955年)

1軍用列車(1956年)

5昼夜 作品1111960年)

ハムレット 作品1161964年)

生涯のような1年(1965年)

ソフィア・ペロフスカヤ 作品1321967年)

リア王 作品1371970年)

永遠の使者

戦艦ポチョムキン(この映画のために曲が作られたわけではなく、1976年の復刻時に既存の交響曲が使用された)

チェリョームシキ

 

劇付随音楽

10作品

 

南京虫 作品191929年)

射撃 作品241929年)

ルーレ・ブリタニア 作品281931年)

ハムレット 作品321932年)

スペインにサリュー 作品441936年)

人間喜劇 作品371933 - 1934年)

リア王 作品58a1941年)

母国 作品631942年)

ロシアの川 作品661944年)

勝利の春 作品721946年)

 

ピアノ曲

5つの前奏曲(1921年)

3つの幻想的な舞曲(1925年)

2台のピアノのための組曲嬰ヘ短調(1925年)

ピアノ・ソナタ第1番(1926年)

10の格言集(1927年)

ピアノ・ソナタ第2番(1943年)

24の前奏曲(1933年)

子供のノート(1944年)

陽気な行進曲(1949年)

24の前奏曲とフーガ(1952年)

2台のピアノのための小協奏曲(1954年)

グリンカの主題による変奏曲(1957年)


編曲作品

編曲でありながら自身の作品として作品番号を与えているものもある。

 

ドメニコ・スカルラッティの2つの小品 作品17

ムソルグスキー 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」の管弦楽編曲 作品58

ムソルグスキー 歌劇「ホヴァーンシチナ」の管弦楽編曲 作品106

ムソルグスキー 歌曲集「死の歌と踊り」の管弦楽編曲

A.ダヴィデンゴの2つの合唱曲の管弦楽編曲 作品124

ロベルト・シューマン チェロ協奏曲 イ短調の編曲 作品125

ストラヴィンスキー 詩篇交響曲の4手ピアノ用編曲

リムスキー・コルサコフ 私はほら穴で君を待っていたの管弦楽編曲

チシチェンコ チェロ協奏曲第1番の再オーケストレーション

ヨハン・シュトラウス2世 「ウィーン気質」の編曲

ヨハン・シュトラウス2世 「観光列車」の編曲

オネゲル 交響曲第3番 典礼風の4手ピアノ用編曲

ベートーヴェン 蚤の歌の管弦楽伴奏用編曲

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 悲愴の第2楽章の管弦楽編曲

ベートーヴェン ピアノソナタ第32番の第1楽章の管弦楽編曲

マーラー 交響曲第10番の4手ピアノ用編曲

シューベルト 軍隊行進曲の管弦楽編曲

ロシア民謡「ヴォルガの舟歌」のオーケストレーション

 

自作の編曲

歌劇「鼻」のピアノ編曲

交響曲第3番のピアノと声楽用編曲

バレエ「明るい小川」よりモデラート

主題と変奏 作品3のピアノ用編曲

交響曲第4番の2台ピアノ用編曲

交響曲第10番の2台ピアノ用編曲

 

その他の作品

兵士(1917年頃)

森の中にて

自由の讃歌

ソヴィエト讃歌

国歌(ソヴィエト連邦)

赤軍の歌(アラム・ハチャトゥリアンとの共作)

ポルカ

4つのワルツ

平和の鳥

儀式用行進曲

2つのマズルカ

我が祖国の栄光を歌う

創作ジャンルは宗教音楽以外のほぼ全てにわたる。労働歌で1917年から1944年の間ソヴィエト連邦国歌でもあった『インターナショナル』の管弦楽編曲もある。

 

著作

本人の著書と称されているものが、日本では2冊出版されている。ソロモン・ヴォルコフによる『ショスタコーヴィチの証言』(水野忠夫訳 中央公論社、1980年)と、レフ・グリゴーリエフとヤーコフ・プラデークの手による『ショスタコーヴィチ自伝――時代と自身を語る』(ラドガ出版社訳 ラドガ出版社〔発売:ナウカ〕、1983年)である。前者は、はじめは1979年にアメリカ、ドイツで出版されたもので、ショスタコーヴィチの評価をめぐって論議を巻き起こした。発表された当初からソビエト作曲家同盟などのほかローレル・フェイのような西側の音楽学者からも偽書である疑いが投げかけられ真贋については議論があった。

後者は1980年にソ連で刊行された。「自伝」とあるが、正確には、ショスタコーヴィチが生前にさまざまな媒体に発表した文章などを年代順にまとめたものである。ヴォルコフやマクシム・ショスタコーヴィチは、「実際には、別人が書いていたのだ」と主張している。すべての記事はソビエト体制下では公式見解として発表されたものである。

ショスタコーヴィチはさまざまな人物と頻繁に手紙をやりとりしており、数冊が出版されている。邦訳書は2006年現在、存在しない。とりわけ有名なのは、音楽学者イサーク・グリークマンと行われた書簡集である。1993年にロシアで出版されたもので、英訳されている (Story of a Friendship, trans. by Anthony Phillips, London: Faver/Ithaca, N.Y. : Cornell University Press, 2001.)

2006925日、ショスタコーヴィチ生誕100周年を記念し、ショスタコーヴィチと公私共に親友だったイワン・ソレルチンスキーとの往復書簡が出版されている。これは、イワンの息子であり音楽学者のドミトリーが編纂した書籍。ショスタコーヴィチとソレルチンスキーが知り合った1927年から、ソレルチンスキーが急逝した1942年までにやりとりされた、現存するほぼすべての書簡が掲載されている。

なお子息2人(ガリーナとマクシム)による、多くの写真を交えた回想証言『わが父ショスタコーヴィチ』(田中泰子訳、音楽之友社、2003年)が出版されている。

 

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 

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