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沢野ひとし氏のずれ方は尋常ではない
■椎名誠・沢野ひとし・木村晋介・目黒考二『発作的座談会』1990年11月30日・本の雑誌社。
■座談会集。
■2016年11月29日読了。
■採点 ★★★☆☆。
とても面白かった。テーマの面白さ*もさることながら、4人の仲の良さと適度に4人がずれているという点に面白さがあると思う。とりわけ沢野ひとし氏のずれかた**は尋常ではない。
*「茶わん蒸しはおつゆかおかずか」とか電話がなかったら飛脚制度が復活するとか、謎のテーマが目白押しだ。
**というか、そもそも人の話を聞いていない? 例えば雑誌にシーズンオフを導入せよ、という話題のときに、突然「ねえねえ、犬はどうして本をよまないのかなあ。」と発言したりする(p.285)。
*沢野ひとしの画業については恐らく他の追随を許していない独自の世界を作り上げている。論究に値するテーマだと思われる。実際彼らは『沢野絵の謎』(1997年12月20日・本の雑誌社)という座談録でこの問題について考えている(か、どうかは分からない)。
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