このブログを検索

2019年8月28日水曜日

フジモトマサルの死を惜しむ 吉田篤弘文・フジモトマサル絵『という、はなし』

フジモトマサルの死を惜しむ 

吉田篤弘文・フジモトマサル絵『という、はなし』 



吉田篤弘文・フジモトマサル絵『という、はなし』2006310日・筑摩書房。 
画文集。 
2019828日読了。 
採点 ★★★☆☆ 

 フジモトマサルのイラストがとにかく素晴らしい。大変濃度が高い。独自の世界を構築している。 
 強いて言うとかつて『ポケットストーリー』や『リリックス』で名を馳せた森雅之と合い通ずる世界観かもしれぬ。惜しむらくはフジモトマサルがもうこの世にはいない、ということだ。 
 それと比べてはなんだが、吉田篤弘の文は一読すると軽すぎるかもしれない。あるいは、それでいいのかもしれない。判断に迷うところだ。随筆ではなく小説でもいいのかな、とも思った。 
 『ちくま』連載時の題名は「読書の情景」であった。絵はそうなっている。という意味では「という、はなし」だと絵ではなく、話しの方に力点が入りすぎる。せいぜいが「読書の時間」といったところだろう。 

🦉 
190828 12:20 


0 件のコメント:

コメントを投稿