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2019年8月16日金曜日

太宰をちょっと読む📖👓あるいは「ブスの倫理学」


太宰をちょっと読む📖👓あるいは「ブスの倫理学」



2019年8月8日

暑い。トリプル台風はどこ吹く風?

暑い。とても暑い。

 疲れはてて、なにもする気がせず、かといって、一日のうちの何十分間が退屈なので、どういう風の吹き回しか、インターネット上の図書館である青空文庫で読書を始めた。
 何とはなしに目に留まった太宰の「グッドバイ」「ア、秋」「女類」など、短時間で読めるものを読んでみた。疲れていても、面白さが伝わってくる。なかなかいい。
 そもそもは先日亡くなった加藤典洋の『太宰と井伏』の書評を書いていて、事情があって、中絶していたが、ほとんど太宰や井伏の作品に目を通してもおらず、遺憾に思っていたところである。

 と、まあ、そんなこんなで、一応今日は休みなのだが、例のごとく、準備が間に合わずSKする。
 ところが途中で寄った啓文堂書店で村上春樹の共同インタビューの完全版が掲載された『文學界』、江藤淳没後20年を特集する『新潮』を発見。ふらふらと何者かに騙されたかのように、買ってしまう。ついで、というと申し訳ないが、ついでに小熊英二の大著『日本社会のしくみ』も買う。
 要するに壊れている、ということか、俺がね。

 てなわけで、しばらくSGして、タブレット流星号が死んだので、auに解約しに行って、なんか対応にカチンとくる。
 その後、ヨドバシカメラに行き、Wi-Fiとルンバを見て、価格に卒倒して、退却す。

MDのBOを巡る。

①村上春樹『村上春樹翻訳(ほとんど)全仕事』2017年・中央公論新社。
②トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』1950年/村上春樹訳・2008年・新潮社。……これは持っているはずだが発見できず止む無く。
③万城目学『パーマネント神喜劇』2017年・新潮社。……これも持っているはずだが発見できず止む無く。そもそも読んでいる最中になくしたいわくつきのもの。
④村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』2013年・文藝春秋。……これも持っているはずだが発見できず止む無く。
⑤國分功一郎『スピノザ エチカ』2018年・NHK100分de名著。……どうしても『スピノザの方法』が買えなくて。
⑥『第十次 早稲田文学』復刊1号・2008年・早稲田文学会。……川上未映子所載
⑦千葉雅也『勉強の哲学』2017年・文藝春秋。……カンタン・メイヤスー『有限性の後で』の翻訳者につき。 
⑧『群像 日本の作家17 太宰治』1991年・小学館。……先述の所以により。
⑨エドワード・W.サイード+タリク・アリ『サイード自身が語るサイード』2006年/大橋洋一訳・2006年・紀伊國屋書店。……サイードだから。
⑩『早稲田文学』増刊π・2010年・早稲田文学会。……川上未映子所載。
⑪田中圭一『死ぬかと思ったH』2005年・アスペクト。……ほんとに田中さんの漫画は面白いな。
⑫スラヴォイ・ジジェク『2011 危うく夢見た一年』2012年/長原豊訳・2013年・航思社。……ジジェクなので。

* 実は本号の表紙は川上なのだが、数ページに渡る川上のグラビアも掲載されている。これはいかがなことか。つまり、川上が自他共に認める「美人」故に成立する事象のように思う。これが「ブス」だったらあり得ない話だろう。いささか余談になるが、自らの書籍の表紙に自らの顔写真を載せている方々がいる。そのこと自体が必ずしも書物の内容そのものを貶めることにはならないが、気にはなる。少なくとも私はしないし、できないことだ。この問題を「ブスの倫理学」なる論考で考察したいと考えて、既にして幾星霜……。要するに「美と倫理の矛盾」(梅原猛)について考えてみようということなのだが。


🐔
1908161535

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