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2017年6月29日木曜日

最近の読書②

最近の読書② 


眼や足腰や気力がめっきり弱ってしまったので何もする気が起きない。 

何も書くことが浮かばない。 


本も読めない。 


読書ノートも一冊ずつ起こせない。 

①村田沙耶香『星が吸う水』2010年2月26日・講談社。読了日不明。 
 うまく自身のテーマを表現できていないのか。表題作は女性が立ち小便をする話。もうあと一歩か? 


②筒井康隆『繁栄の昭和』2014年9月30日・文藝春秋。読了日不明。 
 永遠に繁栄期の昭和時代が繰り返される表題作 

*筒井作品の中の「繰り返し」「反復」の重要性については云うまでもない。 

 階段状の広壮な屋敷のなかで腐敗する一族の歴史が語られる「一族散らし語り」などが優れていた。 

③筒井康隆『虚人たち』1981年4月15日・中央公論社。2017年6月3日再読了。 
 読み始めたのがたぶん2月頃(もしかして昨年の?)で、余りにも断続的に読んだため正確に評価できない。要するに気力が落ちているときに読むべき本ではないということか。 

④筒井康隆『パプリカ』1993年9月20日・中央公論社。2017年6月20日読了。 
 う~ん、もったいないな。このパプリカのキャラクターでシリーズ化できたのに。長編小説としても枝葉を剪定することでより作品の魅力もいや増すはずだが。いささか残念だな。 

⑤筒井康隆『邪眼鳥』1997年4月25日・新潮社。2017年6月13日再読了。 
 併録作「RPG試案――夫婦遍歴」とともに大変優れた作品である。 
 一言で云えば「死への親近性」と「妻への愛」ということになるが、これらは筒井康隆の根幹をなすテーマと云ってもよい。これについては別稿を起こす。 

⑥万城目学『悟浄出立』2014年7月20日・新潮社。読了日不明。 
 それまでの万城目作品とは毛色が異なるが、これはこれで面白かった。『三国志』の重要人物趙雲の鬱屈を描く「趙雲西航」。項羽に殉じる虞美人を描く「虞姫寂静」。宮刑に消沈する父司馬遷を叱咤して『史記』の執筆に向かわせる少女・栄を描く、文字通り「父司馬遷」が優れていた。 

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