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2016年6月24日金曜日

SM

◇ 夢 ◇ 判 ◇ 断 ◇ 

 S M 


  TVドラマの撮影の様子、つまりメイキングをTV で見ている。ジャニーズ系の若手の俳優が主人公で何か打ち合わせをしているが、それはドラマ内のことで、本社に呼び出されて絞られている。 

 自分の店に戻る。野猿街道にある。ここで撮影したんだな。そのうち見に行こう、と思う。 
 私は本社から派遣されたバイトの体(てい)で店長と一緒に店に入る。店長は俺のことを本社のスパイだと疑っていて丁重にあつかう。 
 室内は古びた床屋のようだが、実はSMショップだ。テーブルの上に店員が食べ散らかした弁当やスナック菓子の食べかすがそのままになっているが店長は何も言わない。床も水か何かで濡れている。雑巾で拭こうとすると、やっと他の店員も手伝おうとするが、おざなりだ。 
 というかそもそもこんな個室もないところでどうやってプレイするんだ。 
 店長を外に連れ出して、やんわりと、これでは客は集まらない、外装も内装も変えるべきだと進言するが、なんだか煮え切らない態度だ。 
 そもそもこんな寂れた街道にSMショップを開く意味があるのか? 



 
 そうこうするうちに休憩時間となり店長と外に出る。どこに行くのかとなんとなくついていくと 、裏手の駐車場に行き、店長は自分の車に乗る。ランボルギーニ・カウンタックのように先頭部分にガラスの部分がある。そこが開いていて雨が降り込んだようで濡れている。タオルがしいてあるが、勿論それも濡れている。それを彼は足先で弄んでいる。 
 私も靴に穴が開いていて足が濡れているので乗れと言われるのを恐れている。 
 すると店長は向きを変えて、足でハンドル操作をしてゆっくりと蛇行するように車を運転し始める。私はどうすればいいのか? 
 ゆっくりとついていくが、実はこれがSMではないのか、これからが本番ではないのか、と恐怖に陥る。  

初稿 2015年4月10日 
改稿 2016年6月24日 


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