死者たち/小川/森田/Camel/『騎士団長殺し』/腹痛
いろんなことがあった。
不謹慎な内容なので、あらかじめお詫び申し上げますが、颱風5號マリクシは今一歩の破壊力だった。すっきりしない感じだ。
加藤典洋が述べている*ようにゴジラはいつも南太平洋から日本列島上陸を目指す。何故か? ゴジラは先の大戦における数多の戦没者の霊の表徴だからだ。
*加藤典洋『さようなら、ゴジラたち――戦後から遠く離れて』2010年・岩波書店。
言うまでもなく颱風も同様である。ゴジラも颱風も戦没者の霊に他ならない。彼らは無念と怒りの心を抱いて故国を目指す。無責任に無辜の民を死地に追いやり、その上、その死者の魂の上に瓦礫のような繁栄を謳歌する日本を破壊するために。
したがって被害が甚大であるほど贖罪感が強まるのであろう。
小松左京の日本SF小説屈指の名作『日本沈没』(上下・1973年・カッパノベルス(光文社))も同じである。同作は文字通り日本列島全体が海中に沈むのだが、太平洋沖の日本海溝に吸い込まれて消滅するのだ。あたかも死者の怒りによって地獄に引き釣りおろされたかのように。
小川直也がプロレス・格闘技を引退するという。残念というしかないが、結局小川はプロレス界でも総合格闘技界でも天下をとれなかったが、これは多分に小川の優しさによると思われる。その典型が、彼自身が、引退すれすれまで追い込んで新日本プロレスを退団させてしまった橋本の設立したゼロワンへの参戦と橋本との共闘である。これはないだろうと思ったが、これは小川の優しさであり弱さでもあったのだろうと推測する。
いずれにしても残念だな。
「僕たちの失敗」で知られる森田童子さんが亡くなっていた。ご冥福をお祈りいたします。
わたしは前田日明のいいファンとは言えないし、試合もほとんど見たことがない。ところがたまたま彼の入場のテーマを聞く機会があって、とても驚いた。Camelというイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンドの「Captured」という曲だが、なんというかこれがプロレスの入場曲なのかという具合の曲だ。ロックというよりもフュージョンに近いのだろうが、なんともすごい。ちなみに一般に「キャプチュード」と呼ばれているが、「キャプチャード」だな。
『騎士団長殺し』の書評の執筆を再開したが、以下覚え書き。
①免色は「死神」で、語り手「私」の離婚と復縁はそれと関係があるのではないか。
②「私」は「死んでる」ので復縁はどういう意味があるか。
③映画「シャイニング」との関係。
④前作「色彩を持たない」が重要だということ。
お腹の調子がずっとよくない。なぜだろうか?
🐤
2018年6月13日 01:07
と、ここまで書いて意識を失い、遺憾遺憾と思いつつ寝る。
豚ロースの西京漬け。ピーマン、馬鈴薯、しめじのマーガリン・ソテー。キャベツの千切り、玉葱スライス。
🐔
2018年6月13日 11:20
0 件のコメント:
コメントを投稿