う~ん、難しい 
■村上春樹・フジモトマサル絵『村上さんのところ』2015年7月24日・新潮社。 
■質問返答集。 
■2018年5月頃読了。 
■採点★☆☆☆☆。 
 う~ん。この種のメール本に適切な感想、というかコメントを書くのはとても難しい。これを読んだからといって何かが得られるわけでも、何かが変わるわけどもない。 
 しかし、相当な熱意を込めて、数次にわたってウェブサイト上で読者とメールのやり取りをしている村上のこの一連の仕事*の意味を考えるべきなのだろう。 
*以下、インターネットを介した読者とのメールのやり取りを収録したものを示す。(1)から(6)までは全て安西水丸の挿画。(7)のみフジモトマサル挿画。 
(1)『CD-ROM版村上朝日堂――夢のサーフシティー』朝日新聞社・1998年7月1日。CD-ROMと書籍。 
(2)『「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』朝日新聞社・2000年8月1日。 
(3)『CD-ROM版村上朝日堂――スメルジャコフ対織田信長家臣団』朝日新聞社・2001年4月1日。CD-ROMと書籍。 
(4)『少年カフカ』新潮社・2003年6月10日。 
(5)『「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』朝日新聞社・2006年3月30日。台湾と韓国の読者からの質問は本書のみに収録。 
(6)『「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』朝日新聞社・2006年11月30日。 
(7)『村上さんのところ』新潮社・2015年7月24日・書籍版。収録数は473問。/『村上さんのところ コンプリート版』新潮社・2015年7月24日・電子書籍版。収録数は3716問。 
 わたし個人は村上がサイトをしている時期はPCがなかったり、村上への熱意を失っている時期と重なっていたりで、ほとんどリアルタイムで見たこともなければ、メールを送ったこともない。 
 が、やはり、作家本人にとってはとても大切なことなのだろう。 
 惜しむらくも先代・安西水丸画伯に続き二代目・フジモトマサル画伯を喪ってしまったことは本当に残念である。途中に挟まれる四駒漫画にどれほど癒されたことか。 
是非別にフジモトマサル画集の刊行が待たれる。 
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2018年6月4日 17:07
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