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2017年12月18日月曜日

氷の世界

 遍 歴  ~106

氷の世界 

2017年12月6日 

▲木星の様子(らしい?) 

 寒い。とにかく寒い。 
 部屋は電気ストーヴを買ったからなんとかなるが、寝ているときがとにかく寒い。目がさめると身体の芯から冷え切っている、気がするのだ。多分気のせいなのだ。そうでなければ凍死しているであろう。しかし今迄どうしていたのか?    謎だ。 
 このままだと生きているのがいやになるので、もうすでにいやでしかたがないが、 なんとかしなければ、と思って寝袋を買おうと思うが、どうすればいいんだ。 

 バスの定期券を初めて買った。なぜ初めてかというと、いままで最終バスに乗れる時間に退社できなかったからだ。たいていかえりはタクシーだった。休みもなかったので月にタクシー代が3万ぐらいかかっていたことになる。基地外ですね。 



2017年12月17日(日曜日)  晴れ 相変わらず寒い 

 休み、というか無理矢理休んだ。 


 迷ったが気晴らしにブックオフ巡りに。本日の目的は東浩紀、國分功一郎、山城むつみなど、最近読んでいる人たちのものを狩りに行ったが、別のものが収穫された。これはこれでよかった。 

 ブックセンター・イトー。 

①吉本隆明『ハイ・イメージ論Ⅰ』1989年・福武書店。 
 文庫で持っているが、福武文庫のカヴァーがヘロヘロしているので、つい買ってしまった。 
②吉本隆明『世紀末ニュースを解読する』1996年・マガジンハウス。 
 三上治による聞き書きなので全集には入らない。こういうのをかき集めねば。 

③アーノルド・J・トインビー『歴史の研究』1934年~1939年/蝋山政道 責任編集・長谷川松治訳『世界の名著61――トインビー』1967年・中央公論社。 
 柄谷さんの『世界史の構造』を読んだときにもっとも気になったのが、トインビーならどういうか、という点である。『世界史の構造』ではトインビーについては言及されていなかったが、『歴史の研究』における「世界国家」、「世界教会」及び「神の国」*なる概念が何らかの影響を与えているのではないか。ちなみに本書は持っているのだが、どうしても探しきれなくやむ無く買った。 

*アウグスティヌス『神の国』。 

ブックオフ京王堀之内。 

④熊野純彦『西洋哲学史――古代から中世へ』2006年・岩波新書。 
⑤熊野純彦 編『現代哲学の名著――20世紀の20冊』2009年・中公新書。 
 熊本(クマボン・熊野の本)をやっと2冊ゲット。読まねば。 

⑥中山元『正義論の名著』2011年・ちくま新書。 
 「正義」というよりも、「善悪」の倫理の問題として。「悪の倫理学」、「価値の倫理学」のために。 

⑦橋爪大三郎・大澤真幸『ゆかいな仏教』2013年・サンガ新書。 
 いつものシリーズ。大澤の宗教思想についてに理解は卓越したものがある。 

⑧蓮實重彦・山内昌之『われわれはどんな時代を生きているか』1998年・講談社現代新書。 
 蓮實さんのこの著書のことは知らなかった。 

⑨猪瀬直樹『日本の信義――知の巨星十人と語る』2008年・小学館。 
 都知事の一件でずいぶん味噌をつけてしまったが、政治家としては正直なんとも言い難いが、ノンフィクション・ライター(作家と自称しているようだが)、というよりも評論家だろうが、その方面で活躍することを望んでいる。『ミカドの肖像』はいささかあざとい、というか、過剰な構成をとっていたが、面白かった。ぜひ、(その方面での)再起を図って欲しい。 

⑩湯浅誠・一丁あがり実行委員会『活動家一丁あがり!』2011年・NHK出版新書。 
 以前、まだ我が家のTVが映っていた頃*、湯浅の活動の様子を見て、彼への見方を改めたのだ。社会を変える、世界を変える、というのを具体化するにはどうすればよいかという点を考えるために。湯浅の『反貧困』は持っているが、未読である。まずそこからか。 
*つまり、地デジ化という国家的謀略を期にTVの視聴を止めたのである。 

(11)津田大介『情報の呼吸法』2012年・朝日出版社。 
 「これが民意なのか?」その4にも書いたが、今般の衆議院議員総選挙においてツイッターの影響力の強さを感じて。 

(12)中島義道『東大助手物語』2014年・新潮社。 
 中島の旧著『孤独について』でも触れられていた助手時代のいじめの回顧談である。『孤独について』は哲学の論著を除くとベスト1と言えるほど面白かった。きっとこれも面白いだろう。 

 その後多摩センターに移動。 
 ユニクロでヒートテックの肌着を上下買う。暖かいのかな。 

 丸善。hontoカードをクレジットカードに変えるとクオカードと手拭いがもらえるというので、うっとおしかったが、物欲に負けて手続き。新刊は何も買わず。 
 PR紙「岩波書店の新刊」によると2018年の1月は目白押しだ。 

 まず岩波新書が凄い。 
 ①山本義隆『近代日本一五○年』。伝説の科学史家による近代日本の科学技術史。  
 ②熊野純彦『マルクス 資本論の哲学』。熊野は先年『マルクス 資本論の思考』という大著を世に問うているが、それの縮約版か。 

 ③ウンベルト・エーコ最後の小説『女王ロアーナ、神秘の炎』。前著『バウドリーノ』も読みたい、でもお金がない。 

 文庫。 
 ④ハーバーマス『後期資本主義における正統化の問題』。昔の訳は『晩期~』といっていた気がする。 

 そして2018年11月には、 
 ⑤大澤真幸らによる『叢書 クリティーク社会学』全8巻が刊行される。 

 丸善内で、山城むつみの『ドストエフスキー』を手にとる。これはヤバイ。再度小林秀雄の読解と平行してドストエフスキーを再読、精読せねばならない。生きている間にそんなところまで行けるかな? 

  てなわけで、本日も何もせず。 
 マルクスの「価値形態論」の理解が進まない。経済学の勉強をせねば。 
🐣 

■2017年12月6日 12時22分ー2017年12月17日 23時57分。 

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