いささか予定調和か?
橋爪大三郎・大澤真幸『ふしぎなキリスト教』
■対談(キリスト教・社会学)。
■2017年4月20日読了。
■採点 ★★☆☆☆
啓蒙書としては妥当な内容となってはいるし、それなりに楽しめる。しかしながら、そもそも二人の論者が社会学が専門ということもあろうが、例えばキリスト教神学者ら*の論著を読み解く際の、或る種スリリングな読書経験からするといささか冗漫な印象を受ける。
*例えば、荒井献、田川建三ら。
本書の目的からすると、ある程度の筋書きは必要なのかも知れぬが、いささか予定調和の度が過ぎる気もする。
恐らくありうべきはキリスト教神学の専門家が一人、ないし二人は同席することだった。もう一点はイエスに関してと、宗教改革についてはより広く、かつ深い議論が要求されるべきだ。特に宗教改革については。
原罪 p.48 →存在の反倫反倫理
連戦連敗のユダヤ民族 試練 p.56
この世この世界が不完全なのは楽園ではないから→罰 p.77
信仰とは決断 p.116
エッセネ派 p.172
科学革命と宗教改革 p.310
キリスト教はユダヤ教、イスラム教と違って、この世に置き去りにされている p.314
キリスト教は世俗化において一番影響を与える p.326
ユダの問題
アリストテレスの凄さ
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