実業に晒されつつ、内面を保つ
辻井 喬 『本のある自伝』
■辻井 喬 『本のある自伝』1998年4月20日・ 講談社。
■自伝(現代日本文学・ビジネス)。
■2012年2月20日読了。
■採点 ★★★☆☆
「本の」とあるが、辻井自身の伝記の部分に興趣をそそられる。子供時代や学生時代は単なる坊ちゃんだな、という印象しか残さないが、議長秘書時代や百貨店時代の実業に晒されつつ、内面を保とうとするところに、ある意味では、そこにこそ、辻井喬の面目が躍如するところでもある。
久し振りに辻井の作品を手にしてとても面白いと思った。
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