🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤
◎総特集=批評を遠く離れて――小林秀雄歿後40年
半年振りの復活なのか? その②
皆さん、今日は。鳥の事務所です。先程の「半年振りの復活なのか?」の続きです。今特集の第一次出庫目録解説の続きです。
⑪ 小林秀雄『近代絵画』1958年・人文書院・新潮社/1968年・新潮文庫。残念ながらここに提供するのは、文庫版で、図版も白黒で、印刷も不鮮明である。今やインターネットで、美術作品も含めて、ありとあらゆる情報を手に入れることができる時代となった。ぜひ、該当する図版をネットでじっくり見て欲しい。そのうえで、自らの感想を持ちつつ、小林の視点の自在さを堪能して頂きたい。経年劣化、100円
⑫ 小林秀雄『本居宣長』上下・1992年・新潮文庫。『本居宣長』本編に加えて、『本居宣長補記』、及び本編刊行後になされた江藤淳との対談「『本居宣長』をめぐって」を収録。名実ともに小林秀雄の代表作と言える。本居宣長を主軸に据え、日本近世の思想史を小林の視点で総ざらいをする。『本居宣長』は、あるいは『本居宣長補記』があってこその作品とも言える。ぜひ、本編・補記の一体の形でお読みいただきたい。
⑬ 小林秀雄『小林秀雄初期文芸論集』1980年・岩波文庫。デビュー作「様々なる意匠」から出世作「私小説論」に至る、小林の批評家としての仕事の頂点はここに尽きる。あるいは極端に言えば、文芸批評家としての小林秀雄は「様々なる意匠」で尽きていると言っても過言ではない。やがて小林自身は自己壊滅的に批評から離脱していくのである。カヴァー・グラシン紙無し、970円
⑭ 小林秀雄『栗の樹』1974年・毎日新聞社/1990年・講談社文芸文庫。小林は或るところから批評を捨てて「感想」とでもいうべきジャンルに横滑り的に移行していったのだと思う。その中心部分を占めていたのが、本書に収められた幾つかの随筆や講演の速記録だと考えられる。その意味では、小林の最も実り多い仕事こそ、中期になされた、これらの「感想」であったのだ。経年劣化、600円
⑮ 『新潮日本文学アルバム 小林秀雄』1986年・新潮社。三浦雅士によれば19世紀から20世紀にかけて「青春」という病が蔓延した。おそらくその病に罹患した多くの患者たちは、自らをあたかも劇中の主人公として生きたのである。この写真集の中の批評家の姿はあたかも、人生そのものを演じているかのようである。まさに、小林秀雄こそ、「青春の批評家」だったのだ(三浦『青春の終焉』)。今や青春は終焉の時を迎え、それはほとんど死語になり得た。もし、小林に強い異和を感じるのであれば、そこにこそ起因するのではなかろうか。730円
以上、宜しくお願いします。
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今しばらくの特集は
「批評を遠く離れて――小林秀雄歿後40年」ということで、小林関係の本になります。詳細は以下をごらん下さい。
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皆さま、どうか宜しくお願いいたします。
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20230512 1052

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