戦後最大の思想家、最後の晩餐とは?
吉本隆明・ハルノ宵子(追想・画)『開店休業』
吉本隆明・ハルノ宵子(追想・画)『開店休業』2013年4月・プレジデント社/2015年12月5日・幻冬舎文庫。
■連載エッセイ。
■2016年5月3日読了。
吉本さん自身の文章は、ある意味で言えばほとんどパワーを喪っているが戦後最大の思想家の晩年の生活がうかがえて興味が尽きない。伴走する長女ハルノさんの文章も(もちろん絵も)おもしろい。
しかしながら戦後最大の……と言われるわりにはかなりひどい味覚だ。最後の晩餐がどん、どんべいとは。
愛猫フランシス子の下りは涙を誘う。ちなみに吉本さん最後の著書とも云うべき『フランシス子へ』は吉本さんが遺した最も美しい書物である。
惜しむらくは文庫では写真がカットされてしまったことと、イラストが本文の内容とずれていることだ。かえすがえす残念だ。
・味の素中毒 p.26
・実験料理 衣揚げ p.41
・夫婦なか
・揚げ物好き
・食欲中毒 p.50
・かき揚げ丼 p.50
・上野精養軒のビアガーデン p.53
・節分そば p.108
・カップラーメン好き p.164
・フランシス子 p.190
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