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2016年7月2日土曜日

筆記具

遠くの方で 

筆 記 具 


 筆記具、といっても主として読書の際に何をもってマーキングするのか、ということを問題にしているのだが。 
 大学の初年度は大江健三郎のエッセイに触発されて、赤青(バーミリオン・プルシャンブルー)の色鉛筆を使っていたが、 やはり不便なので、普通のボールペンやらマーカーやら紆余曲折があった。 
 ここ数年は三色ボールペン(実際には4色ボールペン+シャープペン*)を使っていた。  
 が、そもそも休みがなかったりとか、一日の拘束時間が長過ぎたりとかで読書時間が全くなくなってしまって、筆記具を携帯しなくても気にもならなくなっていた。最近は読書よりもYoutubeで昔のヒットソングを聞いているうちに寝てしまう、という感じだ。 
 ところが、この長期休暇に入る5日前ぐらいから突如として読書が出来るようになった。それに合わせて、なんだか鉛筆っていいなとこれもまた突如として思った。少しおかしかったかもしれない。 
 突然100円ショップに寄って赤青の鉛筆と鉛筆削りとキャップを買った。 
 しかしながら、最大の問題はキャップの着脱が面倒くさいということと、キャップが取れてしまうということなのだ。 
 そこで、いろいろあったのだが、北星鉛筆なる老舗が制作した「大人の鉛筆」という外枠が木製で芯が2mm というものを発見した。赤芯も売っていたのは、まさに渡りに船だ。これは大変にいい感じだ。素晴らしい。 


大人の鉛筆/北星鉛筆HPより。

 残念なことに、青芯がない。そこで私は北星鉛筆に青芯発売要請のメールを送った**。  
 ところがネットで検索してみるとステッドラーというドイツの文具会社が2mm の青芯を販売しているという。多摩地域の大きな文具屋も見たが、それらしいものはない。やむなく、これもネットで「新宿で最も大きな文房具屋は?」と入れると、「世界堂」であると教えてくれたので、早速行ってみた。 
 するとシャープペンシルとところには影も形もなかった。なんだ、大したことないな、と思ったが、製図用品のところを見るとガンガン置いてあるではないか。つまりもともと2 mm のシャープペンシルは製図用で需要があったのだ。 使ってみると、とてもいい感じだ。 
 そして、私の休みは今日で終わり、また読書から果てしなく遠ざかることになる。残念! 

(タリーズ・コーヒー永山店屋外テラスにて。雨脚が強くなり寒くなってきたから退散しようか) 

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*多分「ジェットストリーム」。名前も掘った。本当は「サララ」という水性ボールペンがいいのだが、それの四色というのがなかったので、携帯用には前者、仕事用には後者の赤とブルーブラックの0.7をそれぞれもっている。とくにブルーブラックは外側を変えて使用している。  
**大人の鉛筆  愛用しています。読書の線引きや書き込みに丁度いい具合です。そう思うともともとはバーミリオン・プルシャンブルー(つまり赤青)の色鉛筆を使っていました。あれの問題点は持ち運びにキャップが必要であり、着脱が面倒であり、どっかに行ってしまう点です。ぜひ、そういう意味でも多くに鉛筆愛好家と読書家が青の芯の発売を待ってます。ぜひご検討を。 


初稿:2015年9月2日 

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